電子工作で必須ともいえる「半田ごて」
ウチも、最近久しぶりにプリント基板のハンダ付けを行う必要があったので、利用しました。
プリント基板ですので、ワット数は「20W」程度の小さな物。
ところが、使用するために引っ張りだして確認すると、コテ先が真っ黒。
見事に「酸化」してしまっています。
この状態で利用しても、コテ先はハンダをはじき、のりません。
近くのホームセンターに行ってみると、安い「半田ごて」は1000円程度で売っています。
元々、所有していた「半田ごて」も、同じような安い物でしたし、買い直そうか、、、と思いましたが、お店で「Tipリフレッサー BS-2」という商品を見つけました。
商品説明によると、「こて先をリフレッシュ」とあります。
面白そうなので、購入してみました。
実は、これ以外にもう1本酸化した「半田ごて」があり、どちらかがリフレッシュできればいいな、、、と思ったわけです。
内容物は「Tipリフレッサー」と「両面テープ付きパッド」です。
「両面テープ付きパッド」は「Tipリフレッサー」が動かないように固定するために使用するものです。
説明書を見る限り、リフレッシュに対する期待が非常に高まります。
「Tipリフレッサー」は以下の写真のような感じです。
ザラザラとした粘着力のある砂のような質感。
使用方法は至って簡単。
熱くなった「コテ先」を、リフレッサーに擦りつけるだけ。最適な温度は「300〜360度」とのこと。
適温であれば、リフレッサーは適度に溶けます。
温度が低いと溶けません。また、高すぎると煙がでます。
このリフレッサーの成分は「リン酸アンモニウム」と「スズ粉末」だそうです。
そのため、擦りつけると「コテ先」にスズがのり、再度コーティングされるという仕組みのようです。
「コテ先」を確認します。
まばらにコーティングされました。
これだと全く意味がありません。この場合は、何度か擦りつける作業を行うと記載がありましたが、全く変化はありませんでした。
結果、「リフレッシュ失敗」です。
でも、もう1本、酸化した「半田ごて」がありましたので、そちらでも試してみました。
その結果、、、
こちらは綺麗にスズで再コーティングされました。
1本がOK、1本がNG、という結果になりました。
これが良いのかどうかは判りませんが、「半田ごて」をそれなりに利用する方でしたら試してみるのもいいかもしれません。
ウチの場合は、久しぶりの利用でしたし、使用頻度も低いので、安い1000円程度の「半田ごて」を買い直してもいいのかな、、、という気もしました。
「半田ごて」は高温になると酸化しやすいので、安い商品を使用する場合は、速やかに作業をする、使わない時は電源を切るなどを心がけるようにしましょう。
よく使う場合は温度調節機能のついた物を購入するようにした方が良いと思います。
また、今回利用した「Tipリフレッサー BS-2」は600円ぐらいで購入しました。
「コテ先」が交換できる場合は「コテ先」だけ購入する方が安い場合もあります。
説明書にも「酸化物によっては、Tipリフレッサーで取れない場合があります。そのときはこて先を交換してください。」という表記がありました。
ウチのリフレッシュできなかった「半田ごて」については、「コテ先」だけ買い直すことにしました。
といっても、次回「半田ごて」を使用するのがいつなのかはわかりませんが、、、、
ともあれ、「半田ごて」をお持ちであれば、1つ持っててもいい商品ではないかと思います。
最後に、コーティングに「Tipリフレッサー」は使用前に完全に拭き取るように注意書きがありました。プリント基板等では腐食させてしまう可能性があるようです。
ご参考になれば。
ウチも頻繁に「半田ごて」を使うのであれば、もっとちゃんとした「半田ごて」を購入しようと思っているのですが、使用頻度が低いもので、、、、