Windowsタブレットの少ないストレージをSDカードの仮想ディスクでカバーする(Windows 10)

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ウチの利用している「5inch」サイズのMini PC「GOLE1」

これだけ小さいのに「Windows 10」と「Andorid」のデュアルブート可能な面白マシン。

でも、ストレージ容量が「64GB」と少なく、更に、その中で「Windows 10」と「Android 5.1」が混在しているので、必要なシステムアップデートを行っただけでも空き容量が「30GB」を切ってしまいます。

そこで、「GOLE1」にMicro SDカードを利用し「仮想ディスク」を作って利用することにしました。

※「GOLE1」に限らず、「Windows 10」のタブレットPCについては、同じ手順で仮想ディスクの作成が可能です。

「仮想ディスク」とは、USBメモリやSDカードなどを、ハードディスクと同じように利用できるようにするシステム。

SDカードの場合、ファイルの削除を行うと、即座に消されますが、「仮想ディスク」にしておけば、「ゴミ箱」に移動されます。

また、SDカードにインストールできないようなソフトウェアでも、「仮想ディスク」であればインストール可能になったりもします。

「GOLE1」には、Micro SDカードスロットがありますので、それを利用して「仮想ディスク」の構築を考えました、、、

ですが、、、

1つしかないMicro SDカードスロット。

それに比べてたくさんあるUSBポート。

なんとかUSBポートを活用できないものか、、、と思って調べてみると、面白い商品がありました。

iBUFFALOの小型のMicro SDカードリーダー。

「iBUFFALO BSCrMSDCWH」という商品。

用意したMicro SDカードは、「128GB」の容量のもの。

下の写真のような感じでカードを挿して取り付けます。

そして、「GOLE1」本体に取り付けてみると、、、

結構いい感じ。

元々、本体には邪魔なアンテナがあるので、このくらいの出っ張りなら全然気になりません。

それにも増して良かったのが、このカードリーダーですが、アクセスランプがあるのです。

「GOLE1」本体には電源ランプがなく、画面が消えている時には電源が入っているのかどうか瞬時には判らなかったので、電源ランプ代わりにも利用できます。(もちろん、スリープの際には、ちゃんとランプは消灯します。)

「内臓カードスロットと比べて、データの転送速度はどうなのか??」という問題もあるでしょうが、そんなに速度を気にするわけではないので、今回はUSBスロットを利用することにします。

USBポートに差し込んで起動すると、「D:USBドライブ」で無事に認識しています。

これを「仮想ディスク」化していきます。

「仮想ディスク」には「VHD」ファイルを作成することで行います。

まずは、Micro SDカードを「NTFS」でフォーマットします。

表示されているUSBディスクを「右クリック」してメニューを呼び出し、「フォーマット」を選択。

「NTFS」にてフォーマットを行います。

この時に、後々判りやすいようにボリュームラベルに「128GB SD」と入れておきました。

フォーマットが終わると、「D:128GB SD」が表示されます。フォーマット形式は「NTFS」です。

次に、ウィンドウの上部にある「管理」を選択します。

すると、以下のような管理画面になります。

左側のメニュー内の「ディスクの管理」を選択。

すると、接続されているディスクが表示されるので、その中から取り付けたディスクを探します。

ウチの場合は「D:128GB SD」です。

ここで、このSDカードは「仮想ディスク」として使う予定なので、パスを変更することにしました。

ディスクの部分を「右クリック」してメニューを呼び出し、「ドライブ文字とパスの変更」を選択。

その中で「D」「X」に変更しました。

「C」が「GOLE1」に元々ある「64GB」の内部ストレージですので「D」は、これから作成する「仮想ディスク」に使おう、、、という考えです。

「X」に変更後、ディスクの「NTFS」でフォーマットした部分を選び、上部のメニュー「操作」の中の「VHDの作成」を選択します。

参考までに、、、「VHD」「Virtual Hard Disk」の略です。

場所は先ほどパスを変更した「X」、ファイル名は「VHD X」作成。

データサイズは「117GB」の容量のうち「115GB」を割り当てました。

フォーマットについてはお好みでどうぞ。

ウチはデフォルトのまま「VHD」で、推奨の記載のあった「容量固定」にしました。

作成を開始すると、下に進行状況を表すバーが表示されます。

ファイルの転送速度が遅いのか、、、それとも、マシンパワーが弱いのか、、、かなり時間がかかりました。

無事に終了すると、「115GB」の容量の新たなディスクができ、表示されます。

新しいディスクは初期化されていませんので、「右クリック」でメニューを表示させ、「ディスクの初期化」を行います。

パーティーションタイプはお好みでどうぞ。

「MBR」は古くからあるタイプで、古いマシンでも使えますが、最大サイズは2TBまでです。

「GPT」は新しいタイプで、Vista以降のシステムでしか使えません。

今回は、このマシンでしか使わない「仮想ディスク」ですので、新しい「GPT」を選択しました。

この作業を行うことで、ディスクが使えるようになりましたが、まだ「未割り当て」の状況です。

「未割り当て」の部分を「右クリック」して「新しいシンプルボリューム」を選択します。

ディスク作成のウィザードが始まるので、画面の指示に従ってハードディスクの設定を行なっていきます。

ウチの場合は、「最大サイズ」、パスは「D」、ラベルを「VHD」で作成しました。

ウィザードの最後でドライブをフォーマットすれば、終わりです。

「VHD」という新しいディスクが作成されました。

「SDカード」は、仮想ディスクに容量のほとんどを利用しましたので、今後アクセスすることも少ないため、最初にパスを「X」に変更していたわけです。

さて、この「仮想ディスク」ですが、1つ欠点があります。

それは、再起動をすると「仮想ディスク」が取り出された状態になり、表示されなくなります。

再度、有効にするためには「X:SDカード」の中にある「仮想ディスク」の元ファイルをダブルクリックすればいいのですが、毎回起動の度に行うのは、ちょっと面倒です。

そこで、自動化を試みます。

マシンが起動したときに、「仮想ディスク」のファイルが開けばいいのですから、「仮想ディスクのショートカットをスタートアップフォルダに配置」することで、自動化を行います。

「スタートアップ」のフォルダはどこにあるのか?? というと、、、、

システムのあるディスク内の、、、(パスは C: と仮定)

C:\Users\ [ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\スタートメニュー\プログラム\スタートアップ

ここにアクセスしていくのは面倒なので、以下の方法でアクセスします。

エクスプローラー内のアドレス部分に「shell:startup」と入力します。

これで、「スタートアップ」フォルダにジャンプすることができます。

このフォルダに「仮想ディスクのショートカット」を配置することで、起動した時に自動的に仮想ディスクが表示されるようになります。

これで、内部ストレージの「C:64GB」以外に「115GB」の「Dドライブ」ができました。

USB接続のディスクですので、速度は望めませんが、ハードディスクと同じように使えるので、容量不足でお困りの方は試してみてはどうでしょうか。

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