以前話題にした、AndroidのDreamcastエミュレーター「Reicast – Dreamcast emulator」を再度話題にしてみます。
以前の話題は、以下の通り。
▼ Android用Dreamcastエミュレーター「Reicast」が凄く良い(2014年11月25日の話題)
ここしばらくは「Google Play」からも削除されていて、どうしたのかな?? と思っていたのですが、つい先日から再び復活しました。
「Google Play」から削除されていた期間も、公式サイトからはダウンロードできたわけですが、、、
▼ Reicast公式サイト
よくよく公式サイトを確認してみると、「Google Play」のプライバシーポリシーの変更に対応してなくてダウンロードできなくなっていたようです。
3月末に対応したことで、再度ダウンロードできるようになったとか、、、
ちなみに、公式サイトも更新しやすいように刷新した、、、という表記がありました。
新たな「Reicast」は、ロゴデザインも少し変化しています。
▼ 以前のReicast
▼ 現在のReicast
微妙に「渦巻き」のマークが違う。。。
でも、バージョンは以前と同じ「Version:r6」です。
セットアップ方法は以前と変わりません。以前の話題でご確認ください。
▼ Android用Dreamcastエミュレーター「Reicast」が凄く良い(2014年11月25日の話題)
さて、このバージョン「r6」ですが、ウチの「iWork 7」や「GOLE1」の「Android」では、起動しても強制終了して動かないのです。
「NEXUS 7 2013 LTE」であれば、問題無いんですけどね、、、
「r6」自体が2014年にリリースされたバージョンですので、「Android」のバージョンが新しいと動かないのか、その辺の理由は判りません。
では、どうしようか?? と考えたのち、公式サイトで開発中の新たなバージョンが公開されていましたので、それを試してみることにしました。
→→ 公式サイト http://reicast.com のダウンロードページ「Downloads」を表示させ、、、
その中の「Development builds (newer, untested)」の「reicast ci builds」を選択
参考までに、「ci」とは「continuous integration:継続的インテグレーション」の略で、開発中のバージョンを表します。
2018年4月6日現在で、一番新しいバージョンの「fb418d5」をダウンロードしました。
「APK」形式のファイルなので、そのままインストール可能です。
ただし、「Google Play」経由のインストールでは無いので、Androidの「設定」メニュー内の「提供元不明のアプリのインストール」のチェックを行っておく必要があります。
インストールして起動確認をしてみると、「Reicast」のバージョンは「r7」でした。
メニューも「r6」と比べて、少し変わっています。
設定については、「r6」と変わりはありません。
簡単に説明しておくと、任意のフォルダに「BIOS」ファイルとゲームの「ROM」を用意します。
「BIOS」は、「dc_boot.bin」と「dc_flash.bin」の2ファイルです。
メニューの「Setting」から「BIOS」と「ROM」のあるパスを設定します。
そして、「Region:地域」を日本の「NTSC-J」に変更すれば準備は完了。
1つ、注意点として、「BIOS」ですが、実機から吸い出すと、以下の2つのファイルとなります。
・dc_bios.bin
・dc_flash.bin
あれ? 「dc_boot.bin」が無いぞ!!
「BIOS」が無いと「r6」のバージョンでは、「You have to Provide the BIOS」なんてメッセージが出ます。
「dc_boot.bin」を用意する方法ですが、、、
「dc_bios.bin」 → 「dc_boot.bin」に名前を変更するだけです。
「BIOS」と「ROM」が用意できたところで、起動してみると、、、
この通り、「GOLE1」で無事に動作しました。
今回試したソフトは以下の3本。
・グランディア2
・バトルビースター
・パワーストーン
今回の3本については問題なく動作しました。
でも、ムービーについては「r6」と変わらず重いです。
リアルタイムムービーは大丈夫ですが、プリレンダムービーが重い。
もうちょっとマシンパワーがあると大丈夫なのかしら??
それから、「公式サイト」に記載がありましたが、「Reicast」は、元々「nullDC」のコードをベースに作成されたそうです。
「nullDC」も、「Windows」で使用できる完成度の高いエミュレーターです。以前に当ブログでも話題にしています。
▼ 「Miix 2 8」でDreamcastエミュレーターを動作してみる(2014年12月5日の話題)
そのためか、開発バージョンではありますが、「Reicast」にも「Windows版」があります。
残念ながら、「nullDC」は、既に開発が終了しているので、今後は「Reicast」の「Windows版」の発展にも期待したいところ。
次回は「Windows版」も動作させてみよう。
ということで、「Reicast」の「r6」で起動しない方は、開発中の「r7」のバージョンを試してみてはいかがでしょうか??
でも、現在のところ、安定版でリリースされているのは「r6」ですので、「r6」のバージョンで動くのであれば、無理に開発バージョンを使う意味は無さそうです。